「3社に見積もりを取ったら、30万円・80万円・180万円。同じ話をしたのに、なぜこんなに違うのか」
ホームページ制作の見積もりを初めて取った担当者から、いちばん多く聞くのがこの戸惑いです。安いほうが得なのか高いほうが安心なのか判断できない。しかも社内では「なぜこの会社なのか」を説明しなければいけません。
結論から言えば、見積もり金額の差は「何が含まれているか」の差と「どこまで作り込むか」の差です。作業範囲が違えば金額は動きますし、テンプレートを活用するかゼロから設計するかのように、成果物の作り込みの度合いがそのまま金額に出ている場合もあります。どちらも見積書を項目に分解すれば、かなりの部分まで自分で読み解けます。
この記事では、見積書を6項目に分解して費用相場の目安を示し、相見積もりの進め方と金額以外の判断軸までを順に説明します。手元の見積もりを並べて、自分で比較できる状態を目指します。
なぜ制作会社によって見積もり金額に差が出るのか

価格差は「何が含まれているか」と「どこまで作り込むか」から生まれます。筆者の経験では、同じ「10ページのコーポレートサイト」という依頼でも見積もりは30万円台から200万円近くまで開きます。安い=手抜き、高い=ぼったくりと決めつけられる話ではありませんが、金額の差が作り込みの差を表していることは実際にあります。差が生まれる理由は主に次の4つです。
①作業範囲の線引き
原稿執筆、写真の用意、既存サイトからのデータ移行、公開作業。これらを含む見積もりと含まない見積もりが並んでいれば、金額は当然ずれます。
なかでも金額が大きく動くのがブランディングをどこまで含むかです。伝えたいことを整理してコンセプトやキャッチコピーを設計する、ロゴやブランドカラー・書体のルールを作る、といった作業まで含む提案は、ページを作るだけの見積もりより高くなります。「サイトを作る」という同じ依頼でも、A社は今あるロゴと原稿を使って制作する前提、B社は伝え方の設計から入る前提ということが起こります。ここが揃っていない見積もりは、そもそも同じものを比べていません。
②デザインの作り込み度
既存テンプレートをカスタマイズするのか、ゼロから設計するのか。ここが金額をもっとも大きく動かします。
③どこまでCMSで更新できるようにするか
「なるべく自社で更新できるようにしたい」という要望はほぼ必ず出ますが、CMS化した範囲はそのまま工数、つまり費用になります。そして実際には、公開後にほとんど更新されないまま数年経つページも珍しくありません。お知らせだけCMSにするのか、実績紹介やスタッフ紹介まで含めるのかで金額は変わります。更新の予定がないページまでCMS化しないと決めるだけで、見積もりは下がります。
④月額の保守費に何が含まれるか
公開後の保守費は、金額そのものより中身が会社ごとに違います。サーバー費まで含むのか、セキュリティ更新だけなのか、文言や画像の差し替え程度なら月額の中で対応されるのか。月5,000円の見積もりと月50,000円の見積もりが並ぶのは、高い・安いというより対応範囲が別物だからです。そして初期費用と違い、毎月かかり続けます。制作の見積もりが同じ100万円でも、保守が月5,000円の会社と月30,000円の会社では、3年間で90万円の差がつきます。後述の「3年分の総額」で比べる必要があるのはこのためです。
ShareDanはお見積もりを初回から項目別の内訳でお出ししています。「一式いくら」という出し方はしていません。各項目に何が含まれ何が別途になるかもご説明しますので、他社のお見積もりと並べて比較していただけます。
ホームページ制作の見積書を6項目に分解する【費用相場の内訳】
見積書の項目名は会社によって違いますが、中身はおおむね次の6つに整理できます。手元の見積もりを当てはめると、抜けている項目が見えてきます。
ディレクション費(制作費全体の20〜40%)
プロジェクト全体を進行させる担当者の工数です。筆者の経験では制作費全体の20〜40%程度が目安で、関係者が多い案件や要件が固まっていない案件ではこれを超えることもあります。
中身は要件の整理、サイト構成の設計、原稿・素材の回収管理、デザイナーやエンジニアへの指示、公開前の品質チェック、スケジュール調整です。この項目が極端に薄い、あるいは項目自体がない見積もりは、担当者が手を抜いているというより、テンプレートに当てはめて作る前提であることが多いです。構成を一から設計せず、デザインもコーディングも決まった型に流し込むので、進行の工数が抑えられます。その前提で問題なければ費用を抑えられますが、事業内容に合わせて構成から考えてほしい場合は、依頼したい内容と合っていないことになります。
ShareDanはディレクションを自社で担い、デザインから実装まで一貫して見る体制を取っています。工程ごとに担当を細かく分けず、最初からCMSでの運用を見据えて実装するようにしているため、「デザインどおりに実装されていない」「あとからCMSに組み込む段階で作り直しになった」といった手戻りが起きにくい進め方です。
デザイン費(テンプレート活用 vs オリジナル)
デザイン費単体のみで10ページ程度のコーポレートサイト1件で、テンプレート活用なら5〜15万円、オリジナルデザインなら30〜80万円程度が目安です。金額はページ数ではなく、デザインを起こすレイアウトの種類数で変わります。
テンプレートは、あらかじめ用意されたレイアウトに文章と写真を流し込んで仕上げる方法です。費用も納期も抑えられ、色や書体は指定したものが反映されます。ただし、どの情報をどの順番で、どのくらいの大きさで見せるかは、テンプレートの段階ですでに決まっています。「一番伝えたい強みを最初に大きく見せたい」「サービスの違いを図で比べさせたい」といった、自社の伝え方に合わせた組み立てはしにくくなります。
オリジナルデザインは、何をどの順番で見せるかを設計するところから始めます。工数がかかるぶん金額は上がりますが、商談の場で自社サイトをそのまま開いて説明できる状態に仕上げやすくなります。見積書で確認したいのは「どちらの前提の金額か」の一点です。
コーディング費
デザインをブラウザで表示できる形にする工数です。レイアウトの作り込み、動きの有無、そして表示を確認する範囲で金額が変わります。
見落としやすいのが検証の工数です。オリジナルデザインでは、動きの有無に関係なくレイアウトの崩れを主要なブラウザ・画面幅ごとに目で確認します。同じページ数でも差が出るのは、多くはこの検証範囲の違いです。
CMS構築費(WordPress等)
お知らせやブログを自社で更新したい場合の費用で、10〜50万円程度が目安です。WordPressなどのCMS(自社で記事やページを更新できる仕組み)の導入とカスタマイズにかかります。金額を左右するのは「どのページをCMSで更新できるようにするか」と「投稿画面をどこまで作り込むか」です。標準機能で足りるなら抑えられますが、実績紹介を「業種」「担当」「使用した技術」のように項目を分けて入力できるようにする、といった作り込みが入ると工数が増えます。
ここでおすすめしたいのは、更新頻度で線を引くことです。月に何度も内容が変わるお知らせやブログはCMSにする価値がありますが、会社概要や事業内容のように数年変わらないページは、更新のたびに制作会社へ依頼するほうが結果的に安く済むことも多いです。「全ページCMS対応」は聞こえがよい一方、使われない機能に費用を払うことになりがちです。実際に自社で更新するページはどこかを、見積もり段階で具体的に洗い出してみてください。
撮影・ライティング・作図費
写真撮影、原稿執筆、図やイラストの作成費です。必要かどうかが案件で分かれる項目で、自社で用意できるなら見積もりに入りません。依頼前に「写真は自社にあるか」「原稿は誰が書くか」を決めておくと各社の金額が揃います。曖昧なままだと、A社は原稿執筆込み・B社は発注側が用意する前提という比較できない見積もりが並びます。
そのうえで、筆者はこの項目を「まず削る費用」として扱わないほうがよいと考えています。生成AIで画像も文章も用意できるようになり、素材費はもっとも削りやすい項目に見えます。ただ、AIで作られた写真や文章は、見る人にもそれと伝わるようになってきました。サイトを訪れた人に「この会社は素材をAIで済ませている」と受け取られることが、自社の見せ方としてどうかは考えておきたいところです。自社の社員や現場、実際の製品が写った写真は、他社には用意できない素材です。業種を問わず差がつく部分なので、削る前に一度検討する価値があります。
保守・運用費(月額)
公開後のセキュリティ更新、不具合対応、軽微な修正などの月額費用で、月5,000〜50,000円程度と幅があります。
幅が広いのは、含まれる作業範囲が会社ごとに違うからです。サーバー費まで含むのか、どの程度の修正までなら月額の中で対応されるのか。修正は回数ではなく作業のボリュームで判断されるのが一般的で、文言の差し替えなら含まれても、ページの追加や作り替えは別途になります。ここを確認せず金額だけを比べると判断を誤ります。
ShareDanは定額の更新プランをご用意していますが、月額契約が前提ではありません。「必要なときだけ依頼したい」というスポットでのご対応も承っています。
【相場早見表】サイト種類別・ページ数別の費用目安
目安として、LPは20〜60万円、コーポレートサイト(10ページ)は80〜150万円、小規模ECサイトは50〜100万円に収まることが多いです。いずれも筆者の実務経験に基づく目安で、機能とデザインの作り込み度で上下します。
サイト種類 | ページ数 | 機能 | テンプレート活用 | 標準 | オリジナル |
|---|---|---|---|---|---|
LP(1枚もの) | 1ページ | なし | 20万円 | 25〜40万円 | 60万円 |
コーポレートサイト | 5ページ | 基本的 | 50万円 | 60〜70万円 | 100万円 |
コーポレートサイト | 10ページ | 標準的 | 70万円 | 100万円 | 150万円 |
小規模ECサイト | 3ページ | 基本的 | 50万円 | 60〜70万円 | 100万円 |
中規模ECサイト | 3ページ以上 | 多機能 | 200万円 | 300〜500万円 | 800万円以上 |
コーポレートサイトの制作見積もりで金額が動きやすいのは、ページ数より「デザインを何種類起こすか」です。デザインはページ単位ではなくレイアウト単位で作ります。たとえば10ページのサイトで、トップページ以外の9ページが「見出し・本文・画像」という同じ形式で成り立つなら、下層ページのデザインは1種類作れば済みます。残りの8ページは中身を差し替えて増やせるので、実際に起こすデザインはトップページと下層ページの2種類です。
一方、ページごとに見せ方を変えたい場合は、同じ10ページでもデザインを10種類作ることになります。「何ページですか」より「デザインを何種類作る想定ですか」と聞いたほうが、金額の理由がはっきりします。
※上記は目安です。要件によって変動しますので、具体的な金額は各社にご確認ください。
コーポレートサイトの見積もりで見落としやすい費用

すべての費用が見積書に並ぶわけではありません。問題になるのは、あとから出てくる費用を発注の時点で把握していない場合です。次の5つは、見積もりの段階で確認しておくと想定外を防げます。
- サーバー・ドメイン費用:
制作費とは別に、年間数千円〜数万円程度かかります。発注者名義で契約する場合と、管理のしやすさから制作会社名義でまとめる場合があります。制作会社名義は手間がかからない反面、代行の管理費が乗ることや、契約内容が見えにくくなることもあります。どちらの名義で契約するかは確認しておきたい点です。
- SSL(アドレスの鍵マーク):
サーバーに標準で付いてくる無料のものと、別途契約する有料の証明書があります。どちらも更新は自動でおこなわれるのが一般的で、違いは発行元と保証の有無です。有料の証明書には、認証局の過失で被害が出た場合の補償や、設定代行のサポートが用意されているものがあります。一方、無料のものは期限切れなどのトラブルについて保証の対象外とされているのが通常です。年額は数千円程度からなので、見積書に載っていたらどの証明書か、更新と管理は誰がおこなうのかを確認してください。
- 原稿・写真素材:
誰が用意するかが最大の変動要因。有料の写真素材を使う場合は実費もかかります。
- 既存コンテンツの移設:
いまのサイトにあるブログ記事や実績ページを、新しいサイトへ移す作業です。数ページ程度なら制作費の中で対応されることもありますが、実際には記事や実績が何十件と積み上がっている場合が多く、その分の作業費がかかります。まず「新しいサイトに何を残すか」を決めて件数を伝えると、見積もりがずれません。残さないと決めたぶんは、そのまま費用を抑えられます。
- 公開後の修正対応:
CMSで更新できるようにした範囲は、自社で直すぶんに費用はかかりません。費用が発生するのはCMSの対象外を触るときで、文言の直しや画像の差し替えでも基本的に有償です。都度見積もりなのか保守契約に含まれるのか、1回あたりいくらか、依頼してからどのくらいで対応されるか。ここが分かると、どこまでをCMSで更新できるようにしておくべきかも判断できます。
ホームページの相見積もりで失敗しない5つの注意点
相見積もりは「同じ条件で出してもらう」ことが前提です。条件が揃っていない見積もりを何枚並べても比較になりません。実務で効く注意点は次の5つです。
①同じ条件を書いた依頼書を各社に渡す
各社が別々の解釈で提案してくると比較できません。次を1枚にまとめ、同じものを各社に渡します。
- ページ構成(トップページ含む○ページ/各ページの想定内容)
- 必要な機能(お問い合わせフォーム、自社で更新したい範囲、多言語対応など)
- 原稿・写真の準備状況(自社で用意する/依頼する)
- 既存サイトの有無と移行の希望/公開希望時期
- 保守・運用の希望(月額契約か、必要時のみか)
この1枚で見積もりの比べやすさが大きく変わります。
②「一式」ではなく項目別で出してもらう
依頼の時点で、次の6項目に分けて記載してほしいと伝えます。
ディレクション費/デザイン費/コーディング費/CMS構築費/撮影・ライティング・作図費/保守・運用費(月額)
後から分解を頼むより、最初から依頼するほうがスムーズです。
なお、デザイン費とコーディング費をまとめて「デザイン/コーディング費」として出す会社もあります。分け方の細かさは会社ごとに違うので、6つにきれいに揃えることが目的ではありません。「サイト制作一式」で終わっていないこと、それぞれに何が含まれるかを読み取れること。この2つが満たされていれば比較できます。項目が分かれていれば「A社はデザインが高いが保守が安い」「B社は原稿執筆が入っていない」という違いも見えてきます。
③金額の根拠を各社に質問する
金額の根拠は、聞けば答えてもらえます。安い会社には「テンプレートを使う前提ですか」「デザインは何種類起こしますか」「原稿と写真はこちらで用意する前提ですか」。高い会社には「この金額に何が含まれていますか」「コンセプトの設計や撮影まで入っていますか」。
同じ質問を各社に投げると、金額の差がどこから来ているのかが見えてきます。答え方そのものも、その会社が発注者に分かる言葉で説明できるかを測る材料になります。
④初期費用だけでなく3年分の総額で比べる
保守費が絡むと、初期費用の順位はしばしば逆転します。
- A社:初期30万円 + 月額3万円 × 36ヶ月 = 138万円
- B社:初期100万円 + 月額0.5万円 × 36ヶ月 = 118万円
初期費用だけならA社が圧倒的に安いのに、3年で見るとB社が20万円安くなります。社内説明でも、この3年分の数字があると話が通りやすくなります。
⑤社数は自分が比較できる範囲で決め、辞退の連絡まで済ませる
依頼社数を増やせば選択肢は広がりますが、そのぶん依頼書の説明、打ち合わせ、比較の作業が増えます。5社、6社と声をかけるケースもありますが、担当者の方はたいてい通常の業務を抱えたまま進めているため、比較しきれずに判断が止まってしまうこともあります。何社が正解ということはありません。依頼書の説明から比較・社内共有までを、ご自身がどこまで手を回せるかで決めてください。判断がつきにくければ、3社程度から始めると扱いやすいはずです。選ばなかった会社には辞退の連絡を入れてください。見積もり作成には各社の工数がかかっています。連絡があれば、別の案件で改めて相談できる関係が残ります。
見積もりを見比べたあと、どう制作会社を選ぶか

金額が揃ったら、次は金額以外の軸で見ます。実務でとくに差が出るのは次の4点です。
- 実績の中身:
業種が同じかより「どんな課題をどう整理したか」が読み取れるか。同じ業種の実績がなくても、課題を引き出せる会社なら対応できます。
- 概算見積もりに前提が書かれているか:
最初に出てくる金額は、多くの場合まだ概算です。だからこそ「この金額はテンプレート活用で、原稿はご用意いただく前提」のように、条件が添えられているかを見てください。前提のない数字だけが出てくると、要件が固まった段階で金額が動いたときに、なぜ増えたのかが分からなくなります。
- 公開後の関わり方:
公開して終わりか、運用の相談ができるか。月額契約のみか、必要なときだけでも頼めるか。
- 成果の伝え方:
「必ず1位になります」「問い合わせが必ず増えます」と断定する会社は、その根拠を確認したほうがよいです。検索順位や問い合わせ数は競合や検索エンジンの動きにも左右されるので、言い切れるものではありません。
判断軸を詳しく整理したい方は、こちらもあわせてお読みください。
ホームページ制作会社の選び方|比較サイトに載らない判断基準
比較サイトやランキングでは見えてこない6つの判断基準を、実績の見方・得意分野の見極め方・見積もりの読み方まで具体的に解説しています。
「低価格」で発注して失敗する3つの典型パターン
安いこと自体が悪いのではなく、安さの理由を確認していないことが失敗につながります。次の3パターンは実際に起きています。
①テンプレートが合わず追加費用が膨らむ
テンプレートは型が先にあるため、「この情報を目立たせたい」「この順番で読ませたい」という要望が出てくると調整の範囲を超えます。修正を重ねた末に作り直しとなり、当初の見積もりを上回ることもあります。テンプレートが悪いのではなく、伝え方から設計したい案件に選んでしまうと合わない、ということです。
②公開後の費用を把握しておらず想定外の出費になる
公開後の文言修正や画像差し替えに費用がかかるのは普通のことで、問題はそれを知らずに契約した場合です。「初期費用に全部含まれている」と思い込み、公開後に費用を提示されて驚く。見積もり段階で料金体系を確認すれば防げます。
③制作会社と連絡が取れなくなる
安さには理由があります。決まった型で作れる範囲に絞っている、社内の工数を抑えて数をこなせる仕組みを持っている。こうした裏づけがあれば、安くても事業として続きます。一方、そうした裏づけがないまま薄利で件数を回している場合は、一件あたりの利益が薄く、担当者の離職や事業継続に不安が残ります。安いこと自体ではなく、なぜ安くできるのかを説明できるかを見てください。会社の規模そのものではなく、継続して運営できる体制かが判断のポイントです。公開後の不具合対応で連絡が取れないと、復旧の手間と費用が当初の発注額を上回ることもあります。設立からの年数や実績の積み上がりは見ておきたい点です。
そしてこれは、発注する側の姿勢も関わる話です。「一円でも安く」で決めた場合、受けた会社にとっては利益がほとんど残らない案件になります。その状態で、公開後の相談に手厚く応じてもらうのは現実的に難しくなります。金額を下げたいときは、値引きを求めるのではなく必要な範囲を絞る。この記事で見積書を項目に分解してきたのは、そのためです。項目が分かれていれば、削る場所を自分で選べます。
ShareDanに相談が多いケースと対応の流れ

見積もりについて実際に多いご相談を3つ紹介します。
①「3社の見積もりが30万・80万・150万でバラバラ。判断できない」
お手元のお見積もりを一緒に拝見するところから始めます。制作現場の視点から「この項目はテンプレート前提の金額です」「CMSが含まれていないので、自社更新をご希望なら後から追加になります」といった読み解きをお手伝いします。他社分だけのご相談も歓迎です。
②「初期費用は安いが、月額の保守費が想定以上だった」
契約直前、あるいは契約後に気づいてご相談いただくケースです。まず「いまの保守契約に何が含まれているか」を整理します。軽微な修正、セキュリティ更新、サーバー費のどこまでが入っているかで妥当性の見方は変わります。そのうえで運用実態に合う契約のかたちを検討します。
③「見積書が『サイト制作一式』で中身が分からない」
一式表記では、必要な項目が抜けているのか不要なものが入っているのか判断できません。ShareDanはディレクション費、デザイン・コーディング費、CMS構築費といった単位に分解したお見積もりをお渡しし、各項目の中身をその場でご説明します。
見積もりの段階でも、要件整理からでもご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
ホームページ制作の見積もりチェックリスト
見積もりの迷いは、「何にいくらかかっているか」を項目に分解し、「3年分の総額」で比べればほとんど解消します。手元の見積もりを見ながら使えるチェックリストにまとめます。
- 見積書が項目別になっているか(一式表記になっていないか)
- ディレクション費が入っているか。抜けている場合その役割は誰が担うのか
- デザイン費はテンプレート活用かオリジナルか
- CMS化する範囲は、実際に自社で更新するページに絞れているか(使わない機能に払っていないか)
- 原稿・写真を誰が用意する前提か、各社で揃っているか
- サーバー・ドメインの費用が制作費に含まれるのか、別途かかるのか
- 保守費に何が含まれ、どの程度の修正までが月額の範囲で対応されるか
- CMS対象外のページを直すときの料金の決まり方(都度見積もりか保守契約に含まれるか)を確認したか
- 初期費用だけでなく3年分の総額で比較したか
- 金額の根拠(何が含まれ、何を前提にした金額か)を各社に質問したか
- 金額以外の軸(実績の中身、概算の前提が示されているか、公開後の関わり方、成果を断定していないか)も見たか
安いか高いかではなく、自社の目的に対して妥当な投資額かどうか。その判断ができれば社内説明も通しやすくなります。
「3社の見積もりを並べてみたが、どう判断すればいいかわからない」「ShareDanの見積もりも聞いてみたい」
─そんな方に向けて、ShareDanでは見積もりに関する無料相談を承っています。他社のお見積もりの読み解きだけのご相談も歓迎です。御社の状況に合わせて、項目ごとのコスト内訳と、調整可能なポイントを一緒に整理します。